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サブブランドとは?
サブブランドは簡単に言うと大手3大キャリアが運営する格安スマホ/格安SIMを指します。
例えばドコモであれば「ahamo(アハモ)」だったり、ソフトバンクであれば「Y!mobile(ワイモバイル)」だったりと様々です。
どのキャリアも「3大キャリアより格安で提供をしている」という点がポイントになります。
この中でもリアル店舗を持っていたり店頭でのサポート業務などを積極的に行っている「Y!mobile」と「UQmobile」が特にサブブランドとして挙げられることが多いです。
反面、「ahamo」「LINEMO」「povo」はインターネットのみでの契約、サポートは別途料金が発生など、どちらかというとMVNOに近い性質を持ってはいますが、一応3大キャリアが元となって運営を行っているという意味ではサブブランドに分類されることもあります。
なぜ3大キャリアはサブブランドを提供しているの?
では何故各キャリアはわざわざ格安SIMのサブブランドを運営しているのでしょうか?
こちらは日本でのスマホの普及の仕方に端を発しますが、2010年代中盤までは日本のスマホは「SIMロックスマホ」が定番でした。SIMロックスマホとは名前の通り、ドコモであればドコモのSIM、auであればauのSIMといったように、SIMとスマホのセットというのがほとんどを占めていたのです。しかし2010年代後半に入り、続々と端末代金も安く、SIMの組み合わせも自由に行える「SIMロックフリースマホ」が台頭。安く使えるという理由でSIMフリースマホ+格安SIMの組み合わせに大手キャリアの顧客がどんどん流出してしまっていた状況に歯止めをかけるため、Y!mobileやUQmobileなどのサブブランドを立ち上げたのが最初です。
その後、2020年には国から携帯料金の抜本的な値下げを求められ、auとソフトバンクがほとんど応じなかったなかでドコモが全く新しい格安SIMサブブランドの「ahamo」を発表。ドコモユーザーであれば移行無料や誰でも共通で安いという抜本的な値下げを行い、ユーザーが多く移動した状態に危機感を持ったソフトバンクは「LINEMO」、auは「povo」を発表し、現在の形に収まっています。
なんでわざわざ3大キャリアはサブブランドで値下げするの?
単純な話、3大キャリアを使用するユーザーと格安SIMを使用するユーザーを区別して幅広い層からシェアを獲得したいという狙いがあるとされています。
携帯電話の普及率が90%を超えている時代に、例えば格安SIMと3大キャリアSIMではサポート面や回線品質などの面で違いがあり、どうしてもデジタルに弱い層は格安SIMなどを扱い切ることが出来ないのは皆さんもご想像出来るかと思います。
そういった方々は少し高くてもサポートがしっかりしている3大キャリアのスマホを選ぶという方が多数を占めています。
逆に自身でSIMを交換したりアクセスポイントを指定したりなどを説明書を見ながらでも出来るレベルの方であれば格安SIMを扱うのに特に抵抗も無いため、そちらを利用する方が月々の出費を抑えられるという側面から格安SIMを選ぶ方が増えてきています。
両者の違いはこちらで詳しく解説しています。
サブブランドと格安SIM事業者(MVNO)の大きな違いは?
①知名度が違う
例えばY!mobileはテレビでもCMをガンガン流していますし、UQmobileやLINEMOなどもいろんなメディアに露出をしています。
格安SIMのMVNO事業者の一部はテレビCMなどもやってはいますが、まだまだ無名の事業者もたくさんあります。
そういった知名度の違い+周りも使用しているからという安心感がやはりありますね。
なにかトラブルがあった際にも使用している人口が多いため、ネットでの解法などが多いのも大きなメリットです。
②3大キャリアと絡めての割引施策がある
UQmobileを使用しているとauのでんきセット割の対象になったり、Softbank Airやソフトバンク光を使用しているとY!mobileの基本料金が割引になったりと様々な割引施策が複雑ではあるもののあります。
通常のMVNOでも一部そういった施策を用意している事業者はあるものの、どうしてもサブブランドに比べるとそこまで多くはありません。
特定のキャリアを使用している中でスマホ代金だけもう少し抑えたいというような使い方をする場合にはメリットがあると言えるでしょう。
③通常のMVNOよりサポートに安心感がある
多くのMVNOは人件費を削減し、コストダウンを達成しています。なので、サポートや問い合わせに対するレスポンスはあまり良くない場合も多く、店頭対応はおろか、電話サポートすら用意されていないという事も少なくありません。
その点、大手キャリアのサブブランドであれば店頭での相談も出来ますし、場合によっては操作のサポートなども行って貰える場合もあります。
しかしながら新しいブランドのahamoやpovoなどはサポート料金が別途となっていますので、その点に関しては注意が必要です。
結論:自身のスキルに合わせて使用するキャリアを選ぼう
大手キャリアのサブブランドというのは上記の通り「MVNOより親切な場合が多いが3大キャリアほどサポートやサービスは良くない場合が多い」という事が言えます。
価格に関しては3大キャリアよりグッと抑えられているため、そこをどう捉えるかというのがポイントになります。
スマホの操作に自信がない…という方は大手キャリアを使用するようにしましょう。
もちろん大手キャリアでも月額の料金を抑えるコツというのはあります。