最近よく耳にする機会が増えたデュアルSIMという言葉ですが、皆さんはこの意味をしっかり理解しているでしょうか？
もちろんあるととても便利なものなんですが、デュアルSIMにも様々な種類があり、どれを選べばいいか迷っちゃう…という方も少なくないと思います。
今回はそんなデュアルSIMの疑問を一手に解決していきます。
目次
デュアルSIMとは？
デュアルSIMとは図の通り、「SIMカードが複数枚使用できるスマホ」です。
スマホにSIMカードを挿すスロットが2つ以上付いているとデュアルSIMを使用できるということになります。
国内の大手キャリアで出しているものでははあまり見ませんが、iPhoneやGoogle Pixelなど一部の機種はデュアルSIMに対応しています。
DSDSってなに？
デュアルSIMのできるスマホには様々な種類があります。
まず一番グレードの低いDSSSですが、こちらはどちらのSIMカードで通信を行うか手動で設定を行うパターンです。余計なデータ容量を使用しないという点は優秀ですが、基本的にすべて手動になるためいちいち面倒というデメリットも大きいです。
次にDSDSですが、こちらは3G+4Gの規格になります。両方のSIMで同時に受信を行うことが可能ですが、3G+4Gの組み合わせでしか使用できないため、4G+4Gといった現在主流の通信を同時に使用することはできません。また、片方で通話中にもう片方の通信は行なえません。iPhoneはこちらになっています。
DSDVはDSDSの上位互換になり、2枚同時に待受をすることが可能です。両方とも4Gに対応しているため、現在主流の通信にもしっかり対応できます。ただ、同時に通信を行うことは出来ません。こちらが現在もっとも種類が多いです。
最後にDSDAですが、こちらは2枚のSIMカードを同時に待ち受けすることができる上に、片方が通信していてももう片方もしっかり通信を行うことが可能という最上位の規格になります。国内のスマホではほとんど見かけませんが、海外製のスマホの一部で採用されています。
デュアルSIMのスマホを購入する際にはこの点を考えて自分の使い方に合ったスマホを検討しましょう。
デュアルSIMが出来るとどういったメリットがあるの？
電話番号を2つ使えるのでプライベートと仕事で分けやすい
取引先や仕事で使用している電話番号とプライベートで使用している電話番号がそれぞれある方は1台のスマホで両方受けることが出来ます。
どちらの電話番号にかかってきたかで仕事の電話かそうでないかを確認することができるのはメリットです。
現在の電話番号を残したまま格安で大容量のデータ通信を行える
こちらが非常に大きなメリットになります。例えば現在の電話番号、キャリアメールを残したまま大容量のプランをそのまま大手キャリアで契約すると、どうしても月々の利用料金が高くなってしまう傾向があります。
そこで、電話番号とキャリアメールがあるSIMの契約を一番安いものに変更し、もう一つのSIMを格安SIMの大容量プランに。こうすることで大容量のデータプランを確保しながら電話番号とキャリアメールは保持できるという状態になります。
それ以外にも通話用のSIMとデータ通信用のSIMを分けて運用することにより、月々の利用料金を抑えることができる場合もあります。
海外使用がしやすい
最近は海外ローミングを行っても追加料金がかからないキャリアも増えてはきていますが、まだまだ高額なデータ通信費用がかかってしまう場合が多い海外でのスマホ使用にもデュアルSIMは便利に使用できます。
通常のSIM以外に海外で使用できる海外旅行用のプリペイドSIMを挿入し、海外でのデータ使用はそちらで利用。
そうすることにより、定額でデータ使用を行えるので安心です。
なお、必ず日本で使用しているSIMのほうは海外ローミング設定をオフにしておきましょう。
繋がりやすい電波を受信してくれる
バンドや電波の違いにより、各キャリアでエリアが違います。
バンドや電波の解説はこちらの記事を参照してください。
例えばdocomo回線では繋がるけど、au回線では繋がりにくい…ここはソフトバンクのほうが速度が出る…などの「キャリアの違いによる繋がりやすさ、速度」というのは場所場所で違います。エリアの違いなどもありますが、こちらを解消するためにdocomo系列のSIMとau系列のSIMを挿して幅広いエリアでの対応ができるようにするというのもメリットが大きい使用方法です。
地方への出張が多い、移動しての使用が多いという方は特に重宝するでしょう。
まとめ
- デュアルSIMは非常に便利
- デュアルSIMには通信方式によって4つの種類がある
- 電話番号が分けられる、通信費を安く抑えるなどメリットが大きい
皆さんもデュアルSIMを運用して賢く節約を行いましょう。
