SIM基礎知識

【基礎知識】 音声通話SIMとデータSIMの違い、分かりますか?

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音声通話SIMとデータSIMの違いは皆さんしっかり確認できるでしょうか?
ここで両者の違いのおさらいをしてみましょう。

通信方式によるSIMカードの種類

①音声通話SIM

音声通話SIMとはその名の通り、音声の通話が行えるSIMカードです。電話番号が090.080.070のいずれかからスタートし、対応するスマホに挿すとそのまま使用することができます

4G(LTE)、3G、5G対応とそれぞれ使用できる回線が違いますが、基本的に音声+データが使用できるという認識で問題ありません。

②データSIM

データSIMは名前にあるとおり、データ通信専用のSIMになります。SIMカード自体に電話番号を持たないため、通話を行うことはできません

電話番号による通話は行なえませんがインターネット上でのアプリでの会話(DiscordやLINE、ZOOMなど)は電話番号を必要としないため、もちろん使用することが可能です。

データSIMはそのままでは電話番号を利用したメールのやり取りであるSMS(ショートメール)を利用することはできませんが、オプションによってSMS機能を持たせることができます。電話番号が付加されるため、通話ができると思われがちですが音声通話はできません。ちょっとした会話のやり取りや各サービスのアカウント作成の認証メールなど、使用する機会は意外と多いです。

※通話SIMは電話番号がもともとあるため、SMSはそのまま使用できます。

よって、データSIMは厳密に言うと「データSIM(SMS無し)」「データSIM(SMS有り)」の2種類に分かれています。

それぞれのSIMの特徴

通話SIMのほうが月額が高い

例としてY.Uモバイルの料金プランを見てみましょう。

出典:Y.Uモバイル

こちらが音声通話SIMプランです。

こちらがデータSIMプランです。

5GB、20GBともに月額の利用料金は音声通話SIMのほうが高くなっています。また、通信事業者によってはデータSIMは契約に縛りがないけど通話SIMは2年間の縛りが存在するといった契約条件が違うものもあるため、契約前にはじゅうぶん確認するようにしましょう。

データSIMの活用法

通話SIMはなんとなくメインのSIMカードとして使用できることは分かりましたが、データSIMの活用法はどういったものがあるのでしょうか?
こちらも詳しく見ていきましょう。

①古いスマホに挿してデータ通信のみを行う

機種変更をした時になんとなく手元に残しておいた古いスマホを再利用するという使い方が非常に多いです。古いスマホにデータ端末を差し込んだスマホをお子さまに与え、Youtubeなどの再生専用機として使用するといった使い方が可能です。

自分のスマホが子供に専有されてしまって困っている…といった方にとくにおすすめですね。

②デュアルSIMのスマホに挿して使い分けをする

デュアルSIMに対応しているスマホに挿すことにより、通信費を削減できる可能性があります。例えば通話専用のSIMをキャリアの3G、データ通信専用のSIMを別途挿すことにより、大手キャリアで1枚SIMを契約するよりも安く使えるのが一般的になっています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

③PCやモバイルルーターなど、スマホ以外のデータ通信が行える機種に使用する

スマホ以外にもパソコンやモバイルルーターなど、SIMカードを挿入して通信を行える製品はいくつかあります。そういったものにSIMカードを活用することにより、どこでも通信を行うことが可能になるのは大きな利点。

出張や営業先でのPC使用が多いビジネスマンやモバイルルーターを使用してWi-Fi機器を使用している節約上手な方にとっても強い味方になるでしょう。

ただし、スマホに比べてPCや複数台接続を行っているモバイルルーターはデータ使用量が段違いに多くなります。じゅうぶんなデータ容量を持ったプランを契約するようにしましょう。

まとめ

  • 音声通話SIMは音声通話+データ通信が可能、データSIMは電話番号がなく、データ通信のみ
  • データSIMにはSMSの有り無しがある
  • 音声通話SIMのほうが月額が高い 音声通話SIMのみ縛りが存在するなど契約上の制約がある場合も
  • データSIMは古い端末に挿したりデュアルSIM対応機種に使用したりPCやモバイルルーターに使用したりと活用範囲が広い

音声通話SIMとデータ通信SIMの違いについて詳しく解説しました。

メインとして使用するなら音声通話SIM、サブやデータ容量の確保に使用するのならデータSIMが良いかと思います。